今後の基準となるカメラ FUJIFILM X-T5 レビュー 【作例あり】

こんにちは、Nocchi(のっち)です。

X-T4が発売されてから2年半…。遂にこのカメラが誕生しました。X-T5です。

X-T4の時点で既にXシリーズ史上最高の高性能カメラと言われていたわけですが、そのX-Tシリーズ最新モデルのX-T5には否が応でも期待をしてしまいます。

そんな期待をしている中、X-H2に引き続きFUJIFILMさんから先行してX-T5をお貸しいただきました。使ってみたい機材を発売日よりも前に使うことができ、実際の感想を好き勝手ブログにも書けるわけなので本当にありがたい限りです。

ということで今回はお借りしたX-T5を使って実際に撮影に行ってきたので、その感想を作例交えながら紹介していこうと思います。

 

 

X-T4→X-T5

X-T5というカメラを知るにはX-T4からどのような進化があったかを抑えておく必要があります。

・まさに原点回帰 X-T1と同様なサイズ感にサイズダウン
・バリアングル液晶から3軸チルト液晶へ(解像度もアップ)
・第5世代の撮像素子と画像処理エンジンを搭載(4020万画素)
・常用ISO感度がISO160スタートからISO125スタートに変更
・1/180000秒の超高速シャッタースピードに対応(電子シャッター時)
・「ピクセルシフトマルチショット」で1.6億画素相当の写真を生成可能
・「ノスタルジックネガ」の搭載
・被写体検出AFの搭載
・AFアルゴリズムの改善
・最大撮影枚数UP
・1.4倍、2倍のデジタルテレコンバーター機能の搭載
・ディープラーニング技術を活用した高精度なオートホワイトバランス
・肌のレタッチを自動で行う「スムーススキン・エフェクト」
・HEIF形式の対応

列挙してみましたが、これだけの変化があります。もちろん、ここには載せきれていない細かな変更部分もあるのですが、わざわざ特筆すべきではないので割愛させていただきます。

以下の記事でX-T4からX-5への変更点をさらに掘り下げて比較しているので、より詳しく知りたい方はこちらをチェックしてみてください。

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FUJIFILM X-T5

 

X-T5が発表されてから最も議論が交わされているのがバリアングル液晶かチルト液晶か

確かに縦構図の撮りやすさという意味では個人的には3軸チルト液晶は嬉しいですが、最もに気になっている点は第5世代の撮像素子と画像処理エンジンを用いたことで生まれる写真の色味や質感。

後はAF性能と新機能の「1.4倍、2倍のデジタルテレコンバーター機能」、このへんを主にチェックしていきます。

 

X-T5のスペック

簡単にスペックをチェックしていきましょう。

X-T5
価格約25万円
サイズ(幅)129.5mm×(高さ)91mm×(奥行き)63.8mm
重量557g(バッテリー、SDカード込)
有効画素数約4020万画素
センサーX-Trans CMOS 5 HR
エンジンX-Processor 5
連写約30コマ/秒
ISO125~12800
手ブレ補正5軸7.0段
液晶モニター3インチ 184万ドット
ファインダー0.5型約369万ドット

サイズ・重量の変化を嬉しく感じるユーザーは多いのではないでしょうか。コンパクトが売りなのがX-Tシリーズであったはずですが、写真機としてX-T4を使っていくには少し大きく重いと感じていました。それが理由で手放したのが僕です。

そんなユーザーの声をしっかりと吸い上げてくれるのはさすがは富士フイルム様です。X-T4と比較するとボディの体積は5%減少しており、幅は5.1mm、高さは1.8mm小さく、重量は50g軽くなりました。このサイズ感は初代モデルであるX-T1とほぼ同等になります。

この表には記していないのですが、X-Processor 5エンジンの省電力制御によってX-T4よりも約140枚多く撮影をすることができるようになりました。X-T4でも十分であったバッテリーですが、その持続性がさらに進化しました。

 

X-T5の外観

外観も見ていきましょう。

今回はシルバーを拝借しましたが、ブラックとの2パターン展開となっています。

外観にはX-T4から大きなは変化はありません。X-Tシリーズならではのクラシカルなお洒落なデザインとなっています。

X-Tシリーズといえば、軍幹部の充実が一つの特徴でもあります。左からISO、シャッタースピード、露出補正を物理ダイヤルで調整を行うことができます。見た目的なかっこよさもありますが、物理ダイヤルの優れている点はレンズの絞りリングと合わせてカメラ起動前に設定値を合わせておけることです。

特にスナップ撮影では一瞬の隙がシャッターチャンスを損ねてしまいます。その機会を失わないためにも重要な仕組みです。

背面です。ジョイスティックはX-T3やX-T4と同様のものを採用しています。GFX100やX-H2には新しい設計のタイプが採用されているので、そちらを採用されるではと思っていましたが、そんなことはなく変化なしです。個人的には親指を折るのが面倒なのでもう少し上に配置してほしい…。

チルト液晶の帰還です。写真ユーザーは歓喜、動画ユーザーは落胆という感じなのでしょうかね。僕は動画撮らないので自撮りしない人(作品撮りメイン)であればX-T5も十分選択肢に入ってくるのでは?と思っています。

動画ユーザーはX-H2Sを検討するのが無難な気はしますが…。

やっぱこの縦位置チルトですよね。この利便性はもしかすると実際に使った人にしかわからないかもしれません。

カメラを目元まで持ってこなくても撮影できるのはスナップを撮る上で幅が広がります。被写体に威圧感を与えないという意味ではポートレートにも活きるかもしれませんね。

 

 

X-T5の作例と所感

導入が長くなり恐縮ですが、お待ちかね作例と所感のお時間です。

今回は比較的長期間お借りできたので写真も多く撮ることができました。使いこんでみないと見えてこない点もありますから、ありがたい限りです。

 

第5世代の色味が凄い

なんかチープなワードチョイスをしてしまいましたが、これが本当に凄いです。X-H2の時もべた褒めしましたが、撮影が楽しくなるとはまさにこのことです。

まずは撮って出しからお見せしていきます。2枚ともフィルムシミュレーションクラシッククロームでの撮影です。

これだけでも十分いい色味なので少し補正するだけで十分綺麗に見えそうなもんですが、RAW現像中に色乗りの良さに気づきました。

ああぁ、、これは凄い。

これまで第五世代センサーの特徴と高画素によって高解像のカリッカリとした固い印象になるもんだと思っていましたが、どうやらそれだけではなさそうです。

これまでも色の階調には定評のあったFUJIFILMの画作りですが、第五世代に突入しても健在かつ進化しています。

明暗に関してもこれまでよりシャドウが粘りを見せるようになり、階調が豊かになったように感じます。ダイナミックレンジが広くなったのでしょうか。もうAPS-Cだから、、とは言い訳できなくなるそんな感想を抱きました。

圧倒的な解像感とXの素晴らしい色表現が合わさったまさに史上最高画質を実現してくれるカメラのようです。

他にも色味がいいなぁと感じた写真を現像前と後で載せておきます。

X-H2でも第五世代を使っていたはずなのになぜこの魅力に気づかなかったのか考えてみましたが、X-H2の時は貸出期間が短く、曇天、雨、夜といい光を取り込むことができていなかったのでした。

光の入り方があまり良くないと現像で頑張ったとしても若干苦しいのは変わりないです。

 

 

何の文句もないAF性能

X-T5では高画素化に伴い位相差画素数も増加したため合焦性能が向上しました。AF-Sでは正確なピント合わせが可能に、AF-Cでは改善されたアルゴリズムにり安定したピント合わせを実現しています。

 

ガラスの向こう側、動体、黒い被写体だろうと的確に捉えるフォーカシングは頼もしい限りです。これで上手く撮れないならもう他のカメラを使っても上手く撮れないんだろうなと感じさせられるAF性能の完成度です。

 

 

高画素の恩恵

高画素であることの魅力の一つがトリミング耐性です。下図のように大胆に切り抜いてみます。

ほとんどの別の写真ともいっていいほど雰囲気が変わりましたが、ここまでトリミングしても普通に見られる分には十分に解像します。

高画素化によってカメラ内で1.4倍、2倍のデジタルテレコンバーター機能も使えるようになりました。

これは焦点距離33mmの単焦点レンズで撮影していたとしたら、33mm、46mm、66mmという3つの焦点距離での撮影が可能になるということです。標準レンズ一本でも中望遠での撮影が可能になるのでレンズ構成を見直す人も出てきそうですね。

このテレコン機能はあくまでカメラ内でトリミングを行う機能なのでJPEGには反映されますが、RAWには反映されません。当然ちゃ当然ですが、テレコンで撮影後に自分でトリミングすることになるのでRAWメインの方はわざわざ使う機能でもないかもしれないです。

 

他、よかったところ

実は背面モニターの解像度が約162万ドット→約184万ドットに上がっています。数値上はそこまで大きな変化ではないですが、実際に見てみるとかなり綺麗になった印象を受けました。初見はもちろん、長時間使っていても綺麗だなぁ、、。と感じさせられます。

撮れる画に影響が出る箇所ではないのですが、やはり撮影時のテンションと写真を見返すときの高揚感は個人的には重要だったりします。

僕のX-Tシリーズが好きな理由としてシャッターフィーリングというのがあります。被写体を捉える→シャッターボタンを押す→シャッターが下りる→撮れた画がファインダー、モニターに写し出される。

この一連の流れが絶妙に心地良くて、やっぱX-Tシリーズいいなぁと何度も思いました。これはX-T5だからというわけではないのですが、最近はX-EやGFXを主に使っていることもあり余計にシャッターフィーリングの良さには心を打たれました。

小型軽量とか3軸チルトとか高画素化とかで写真機と括られがちですが、この目に見えず、体で感じる感覚もX-Tシリーズは写真機である所以だと思っています。

 

X-T5で撮ってきた写真たち

他にもたくさん写真撮ってきたので大放出していきます。どれも現像しているので軽い気持ちで見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最後に

今回はX-T5を先行レビューしていきました。

逆に気になった点としては、グリップがX-T4よりは深くなったとはいえ、まだホールド感が甘いこと、ジョイスティックの配置、アイカップがでかいなどが挙げられますが、気になるのは僕だけかも?という感覚があるのであまり大きく取り上げないでおきます。

あとはバリアングルとチルトの共存という選択をすればもっと多くの人が使えるカメラになりえそうだなという印象です。それら以外は素晴らしい完成度のカメラなので今後の写真生活が楽しくなるのは間違いなしです。

最近でいうとX-H2も発売されたばかりで、性能的にはほとんど一緒ですが、ファインダーの解像度、グリップのホールド感、CFexpress Type B対応などの違いがあります。どちらも魅力的なカメラでどちらを購入するか迷ってしまう方も多いと思いますので、以下の記事で違いをまとめておきました。ぜひ読んでみてください。

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