中望遠レンズの面白さとその特徴 スナップにこそ相応しい焦点距離

こんにちは、Nocchi(のっち)です。

中望遠。僕がスナップ撮影の際に最も多く使う画角で最も好きな画角でもあります。

中望遠と聞くと大体連想されてしまうのはポートレートですが、実はスナップにこそ最も相応しい焦点距離なのではないかと思う今日この頃。

今回はその中望遠という焦点距離と中望遠レンズを用いた切り抜き方について紹介していこうと思います。

 

 

 

中望遠という距離

中望遠は標準レンズと望遠レンズとの中間くらいの画角を指すことが多いです。その中でも多い焦点距離は85mmや135mmが多く、レンズラインナップも多くなっています。標準域よりも狭く、望遠よりも広いため距離感のイメージが付きにくく苦手意識を抱いてしまっている方も多いみたいですが、実はそんなに難しい距離感ではありません。

よく中望遠レンズはポートレート撮影で用いられることが多いですが、その理由として焦点距離こそ長いですが望遠レンズに比べて最短撮影距離が短いため、遠くない距離感で綺麗なボケ感を表現できます。背景にも余計な情報を入れすぎないという意味でもバランスのいいレンズなのです。

 

 

中望遠レンズをスナップに用いる

距離感のバランスが良く、構図の整理もしやすいというのであればスナップでももちろん使えるわけです。

基本的な考え方はポトレ撮影と同じで、余計なものは排除して強調したいものを切り取る。ただそれだけです。

街を歩いていて全体を俯瞰して見ることもあれば、何か一か所を注視することがあると思います。そんな注視している箇所に一本だけ近づき、シャッターを切る。

それが物珍しい瞬間であろうが必然的な光景であろうが一部を切り抜くことで所謂ストーリー性を感じるような写真へと仕上がります。

一部のみを斬新に切り抜くのはセンスが必要と思われがちですが、実はそうでもなく本能のままに注視している箇所をくり抜くように使います。

中望遠の浅めの被写界深度により被写体の立体感は主題やテーマを見る側に分かりやすく伝えることができます。

あえて全貌は見せずに見る側の想像力をかきたてさせることができるのも中望遠レンズの一つの魅力です。

単に被写体との物理的な距離も置けるという意味でもスナップに向いているかもしれません。通行人に近づくのも近づかれるのもあまり気分がいいものではないですからね。

望遠レンズほどまではいきませんが、多少は圧縮効果を生みます。圧縮効果は写真上の被写体と背景の距離感をぎゅっと詰めたような印象になる効果。

本当は被写体と背景の距離はかなり離れているけど、まるで近くにあるように見えます。

 

 

中望遠レンズで撮った作例

中望遠レンズを使って撮った他の作例です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的おすすめ中望遠レンズ

個人的に最もなのがFUJIFILMのXF56mmF1.2 R APDというレンズ。

このレンズにはアポダイゼーションフィルターというボケを滑らかに写し出すフィルターが付いているため、何よりボケ感が綺麗です。他のレンズでは生み出すことのできない唯一無二の写りをしてくれるレンズでもあります。

他の特徴については以下の記事で詳しく書いているのでチェックしてみてください。

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最後に

中望遠レンズが好きすぎて唐突にその魅力を言語化してみたくなって思いのままに執筆してみました。

焦点距離40mmのGR IIIxというカメラが発売され、コンデジ界隈が賑わっていますが85mm相当のコンデジとか発売されないかなぁ。。

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