写真の圧縮効果とは? 望遠レンズを効果的に使って印象的な写真を撮る

こんにちは、Nocchi(のっち)です。

SNSや写真ブログ等で「圧縮効果」という言葉を聞いたことないでしょうか。

遠くにある被写体を写すのに用いられることが多い望遠レンズですが、実は遠くの被写体を写すこと以外の使われ方もします。それは圧縮効果を利用した表現。

標準レンズでも撮ることができる距離でも、あえて望遠レンズによる縮効果を利用して一風変わった表現をすることができます。

今回はそんな圧縮効果について解説していきます。

 

 

圧縮効果とは

圧縮効果とは、焦点距離の長いレンズを使って遠くにあるものと近くのものを一つの構図に収めることで、実際は遠くにあるものが大きく写り、近くのものとの距離が縮まったように感じることを指します。

言葉だけではわかりにくいと思うので実際に写真を見ていきましょう。

例えばこの浅草仲見世通りの写真。仲見世通りの長さは250m。

写真ではなく肉眼でこの景色を見ると、手前の人は近いため大きく見えて、奥の提灯は非常に小さく見えるはず。

それが圧縮効果の作用により、提灯が大きく写っていることによって250mという距離がグッと縮まりあたかもすぐそこに提灯があるかのような写真に仕上がります。

 

圧縮効果を得るには

圧縮効果を得るのは非常に簡単で望遠レンズを使って撮影すること。

望遠レンズとはだいたい焦点距離70mm以上のレンズのことを指し、標準レンズ等に比べて焦点距離が長いため、大きく重くなってしまいがちなレンズ。

焦点距離が長いということは、その分被写体との距離が遠くなる。被写体との距離が遠ければ遠くなるほど圧縮効果は大きくなるので70mmで撮るよりもズームなりして200mmで撮るほうが圧縮効果は大きくなる。

望遠レンズについては以下の記事で解説しているので合わせて読んでください。

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圧縮効果が用いられる表現

よく圧縮効果が用いれられる表現としては、さきほどの商店街のような人混みや車の渋滞、都市風景や森林などの密集感をより強調させたい場合に多い。

 

例えばこのように交通量も行き交う人もビルも多い渋谷では圧縮効果が非常に効いてくる。圧縮効果を用いて撮影することでこんな喧騒とした雰囲気を表現をすることができる。

密集感を高める表現という意味ではこのように複雑な設計がされている建造物も圧縮効果を使うとおもしろい写真に仕上がる。

ただ東京タワーを撮るだけでは記念写真ぽくなってしまうが、一工夫するだけで一風変わった東京タワーの写真も撮ることができる。

例えばこんな都市風景。本来はこの東京タワーは近く非常に大きいはずだが、望遠レンズを使い遠景のビル群も大きく撮ることで東京タワーの距離感を埋められる。

これによりビル群の密集感がより感じることができる写真になっている。

 

 

トリミングでも圧縮効果を得られる

望遠レンズを使わず、標準レンズで撮った写真をトリミングしても圧縮効果を得ることができる。

この写真は焦点距離50mmくらいで撮った写真。

 

このように住宅街の一部を切り抜くようにトリミングをして圧縮効果を生むことでトリミング前よりも建物の密集感が高まった。

しかしトリミングをしてしまうと1枚あたりの画素が少なくなってしまい画質の劣化にも繋がってしまう。トリミングを前提とした撮影をしたい場合は5000万画素を超えるような高画素機を使うことを勧める。

 

 

撮った写真を一冊に

写真を画面越しに見ることが当たり前になってしまった今だからこそ、撮った写真を本にまとめて紙で見ましょう。

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実際にしまうまプリントでフォトブックを作ってみたレビューを以下の記事に書いているので、参考にしてみてください。

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最後に

今回は圧縮効果について解説をしてみた。

僕はよく都内スナップや都市風景を撮影することが多く、その中で幅を利かせるためにも望遠レンズによる圧縮効果を使うことも多い。

変わり種にもなるし、印象的な写真にも仕上がることができるためまだ望遠レンズを使ったことがない人はぜひ望遠レンズを使って圧縮効果を体感してみてください。

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