高画素カメラのメリットとデメリットとは 高画素がいいのか悪いのかを考える

こんにちは、Noccchi(のっち)です。

最近では2000万台の画素数のカメラが主流でどのカメラを買っても高画素と言える時代になりました。そんな中でも5000万画素、6000万画素の超高解像モデルのカメラがちょこちょこ発売されています。

僕もFUJIFILMのGFX 50SⅡという5140万画素の高画素カメラを持っています。

以前はカメラの購入する際の判断材料として画素数が高いものを選ぶとよい、というのが漠然とありましたが、今はそうではありません。高画素によって受けれる恩恵もありますが、デメリットもあります。

ということで今回は今後のカメラ選びで重要となる高画素であることのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

 

そもそも画素数とは

そもそも画素は、写真上に存在しているいくつもの「点」のことを指します。

この画素の総数のことを画素数といいます。ちなみに画素数の単位は「MP」で10MP、24MPという表記を目にします。MPについては以下の記事で解説しているので詳しく知りたい方は参考にしてください。

この画素数が多ければ多いほど細かく色を表現することができるため、一般的には画素数が高い方が画質のいい写真を撮ることができます。

しかし画素数が多すぎると逆に画質の劣化に繋がります。この点については高画素であることのメリットとデメリットを見ながら解説していきます。

 

 

高画素のメリット

まずよく言われる高画素カメラのメリットについて紹介していきます。

 

 

きめ細かいキレのある写真を撮れる

ブログに載せている以上自動で圧縮されてしまうためわかりにくいですが、画素数が高いことで描画の細やかな写真を撮ることができます。

少し拡大するとアスファルトの細かい傷や砂利なんかを鮮明に写し出していることがわかります。

ここまで鮮明にディテールを写せるのは高画素カメラの最大のメリットと言っても過言ではないかもしれません。

 

 

大胆にトリミングができる

前述のように描画の細やかな写真を撮れるためトリミング耐性も非常に強力です。

例えばこの写真のように電車がいいタイミングで来てしまい、ズームが間に合わなかった場合にでもトリミングは有効です。

現像ツール等で上記の範囲までトリミングしていきます。

それがここまでディテールが残っています。2000万台の画素数だった場合はここまでトリミングするとボヤボヤとした写真になってしまいます。

これをそのままプリントすると流石に画素数が足りないですが、ウェブやSNS等の限定的な使い方ではあまり問題ありません。

大SNS時代の今は高画素カメラによるトリミングはかなり強力な撮影手段と言えます。

 

 

引き伸ばしても綺麗

写真をプリントして飾りたい場合、写真展に展示する場合にでも高画素カメラのほうが有利です。

作品を作る上で大きく印刷する場合は高画素カメラのほうが画質を落とすことなくプリントすることができます。特に広告で用いられる写真は高画素カメラで撮られることがほとんどです。

 

 

高画素のデメリット

ここまで聞けばメリットばかりと感じるかもしれませんが、実はそういうわけでもありません。デメリットもあるのでしっかりと抑えておきましょう。

 

逆に画質が低下する

少し難しい話になってしまいますが、高画素であることで逆に画質が劣化してしまうというケースがあります。

センサーが受け取る光や情報量はセンサーサイズは関係しますが、カメラの画素数は関係ありません。

カメラのセンサーサイズが同じ場合、画素数が低い場合は一つの画素に受ける光や情報は多く、逆に画素数が多きければ多いほど一つの画素に受ける光や情報は少なくなります。情報量は変わらないのに素子の量が多ければ一つに割り振られる量が少なくなるのは当然です。

情報量が少なくなってしまうとノイズが発生したり、ダイナミックレンジの低下を招くことに繋がります。

そのため夜景等の暗所撮影が多い方はSONYのα7SⅢなどの画素数の低いカメラを使う方がノイズが少なくなります。

 

 

データ容量が大きい

そして画素数が増えると情報量も増えてしまうため写真一枚のデータ量が増えてしまいます。

SDカードやHDD、SDD、クラウドのひっ迫にも繋がります。

ちないみにFUJIFILMのGFX 50SⅡという5140万画素のカメラで撮った写真は一つのRAWにつき100MB近くします。とりあえず枚数を撮りたいという方には高画素カメラは向いていないかもしれません。

 

 

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